モーターのPWM制御
PWMとは
PWM
とは、Pulse Width Modulation
の略でパルス幅変調
という。一定周期の中で出力がHIGH
の長さとLOW
の長さ比(デューティ比)で出力が決まる。
出力が
5V
でデューティ比が25%
であれば、出力は1.25V
になる。出力電圧は以下の式で求められる。
(出力電圧) = (最大電圧) × (デューティ比)
そのため、デューティ比が小さすぎると素子によってはデューティ比0%
とあまり変わらない結果が得られるものもある。各素子の最低電圧などを確認すること。
モーターを回す
回路的には以下のようになっている。
モタドラICの動作電圧が12V
でマイコンからの信号の電圧が5V
か3.3V
なので電圧を上げる必要がある。それをフォトカプラ基板で信号のやり取りを行っている。また、PWM
の周期を83[μs]
に設定する。これはモタドラICの周波数が12[kHz]
あたりがいいらしいからだ(モタドラICHIP4081AIPZ
)。
フォトカプラによる動作の違い
フォトカプラ | 部品 | 用途 | 向き |
---|---|---|---|
'TLP621' | ディジタルの変換 | 左下にある◯がマイコン側 | |
'TLP521-2' | ディジタルの変換×2 | 左下にある◯がマイコン側または、角が削れている方がマイコン側 | |
'PS9513' | PWMの変換 | 左下にある◯がマイコン側 | |
'TLP250H' | PWMの変換 | 左下にある◯がマイコン側または、角が削れている方がマイコン側 |
注意点
TLP521-2
はPWMの変換と同じような大きさだが内部の配線ではTLP621
が2個あるような配置になっている。PWMの変換には使用できないので注意。PS9513
を標準とするとTLP250H
は出力が反転している。例えば、入力に0
が入っている場合PS9513
では出力が0
だが、TLP250H
では255
が出力される。使用するフォトカプラに合わせてコードを書き換える必要がある。
左回りと右回り(正転と反転)
PWM側フォトカプラ | Digi | LOWの時のデューティ比 | HIGHの時のデューティ比 | 回転方向 | 出力波形部分 |
---|---|---|---|---|---|
PS9513 | 0 | 0 | 255 | 左回り | ① |
PS9513 | 1 | 255 | 0 | 右回り | ② |
TLP250H | 0 | 255 | 0 | 左回り | ② |
TLP250H | 1 | 0 | 255 | 右回り | ① |
出力波形